東京 下北沢 クラリスブックス 古本の買取・販売|哲学思想・文学・アート・ファッション・写真・サブカルチャー

東京都世田谷区下北沢の古本屋「クラリスブックス」

『チキチキチキチキ いそいでいそいで』(絵/荒川良二、文/角野栄子) レビュー
 世界中がいそぎすぎたらどうなるか


2015年1月
文・石鍋健太

 

荒井良二


私が絵本というものにいちばん期待しているのは、「ページをめくった瞬間の爆発的な感動」です。たのしくても悲しくてもやさしくても怖くてもほほえ ましくても悪趣味でも狂ってても静かでも、その感動の種類はなんでもよいのですが、とにかくこのページからあのページへと移動した瞬間にびっくり仰天した い。それは映画とか小説とか漫画とかでびっくり仰天するのとはまた違った、絵本ならではの素敵な体験です。

前回紹介した長新太さんや今回の荒井良二さんの作品はその点、いつもかなり素敵。なかでも私のお気に入りの1冊、『チキチキチキチキ いそいでいそいで』を紹介しましょう。
 

IMG_8036


いま気づいたのですが、前回紹介した長新太さんの『サラダでげんき』もこの『チキチキチキチキ いそいでいそいで』も、おはなしは角野栄子さんの作なのですね。「お気に入り」とか言っておきながら、今日の今日まで意識してませんでした。この2冊、たしかに小さな出来事がリズミカルに世界中を巻き込んでいく展開がよく似ています。どちらもそれぞれの絵が角野さんのおはなしのセンスにピッタリ。それではちょっと中身を見てみましょう。
 

IMG_8038


▲ コウくんが物置で古い腕時計を見つけるところから、物語が始まります。


IMG_8039


▲ 「ギリル、ギリル」というネジを巻く音といい、「コッチリ、ポッチリ」という時を刻む音といい、実に読み聞かせがいのあるオノマトペです。


IMG_8040

OLYMPUS DIGITAL CAMERA


▲ 時計が「チキチキチキチキ」鳴り出して、なぜかいそぎ始める世界。


OLYMPUS DIGITAL CAMERA

IMG_8041


▲ みんないくらなんでも、いそぎすぎ。

世界中がいそぎすぎた結果、なにがどうなったか。それはもちろん秘密にしておきますが、個人的にはかなり爆発的な感動に包まれました。


絵本大量入荷 荒井良二
 

▲ ぜんぜんバスにのれない『バスにのって』も、すてき。



レビュートップへ

アーカイブストップへ

古本買取
古本買取

実店舗のご案内

所在地

〒155-0031
東京都世田谷区北沢
3-26-2-2F

連絡先

電話
03-6407-8506
FAX
03-6407-8512

営業時間

平日
12時-20時
日祝
12時-19時
定休日
月曜日(祝日の場合は営業)

もっと見る