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『スターウォーズ エピソード6』(ジョージ・ルーカス)レビュー
 あえてこの時期、『スターウォーズ エピソード6 ジェダイの帰還(復讐)』を見る。


2014年8月
文・高松徳雄

 

昔は2週間に1回くらい、少なくとも1ヶ月に1回は映画館で映画を見ていましたが、最近はぜんぜん行っておりません。

映画は映画館で見るのが一番と思っていますが、なかなか行くことができないので、家でDVDを見るようにしています。
友人やお客様から貸していただいた映画を見ていて、やはり映画っていいものだな〜とつくづく思い知らされました。

さて、、、つい先日、なぜか突如思い立って、『スターウォーズ エピソード6 ジェダイの帰還』を見ました。


 

▲コンプリートBDボックス。特典ディスクぎっしり、まだ全部見ていません。
 

『スターウォーズ』はいままで6つの作品がありますが、このエピソード6を見て、改めてこれが一番好きだな!と思いました。

まず、テンポがいい。
中だるみがあるとすれば、イウォークたちと出会って、ルークやハン・ソロたちが火あぶりにされそうになるところかな?まあでもあれはあれで一息つく感じでとてもよろしいシーンだと思います。
それ以外は、最初にジャバとの一件があって、あとは帝国軍と反乱軍との戦争があり、そしてそれと表裏一体となって、ルークがジェダイナイトになるべく (ダースベイダーを倒して、ようやくお前はジェダイナイトになるのだ、というマスターヨーダのお言葉通り)自分の運命に突き動かされつつも、父であるダー スベイダーを倒す=救うというストーリーがしっかりと進む構造。

最後の、「ハン・ソロたちのエンドアでの戦い」「ランドのデススター突入作戦」「ダースベイダーとルークの対決」、この3つのシーンの切り替えはほんとに絶妙。そしてそこにハン・ソロとレイアの恋の物語もしっかり組み込むあたり、うまくできているな〜と思います。

細かいことを言ってしまえば、映画公開当時のエンディングであるイウォークパレードが変更されていたり、BD版では、ダースベイダーが「ノ〜、 ノ〜!!!」と叫ぶ、そして最後の最後のシーン、ヨーダとオビ・ワン、それにアナキンが青白く登場するところで、アナキンだけ若い不機嫌なヘイデン・クリ ステンセンになっていて、「なんでだ〜!もうこれ以上オリジナルをいじるのやめて〜!」「劇場公開版の綺麗なやつ早く出して〜!」とこっちが叫びたくなり ます・・・

ともかくこの作品、SF映画の最高傑作だと思います。もちろんCGなどない時代の作品です。それなのに、いや、だからこそすごい迫力。もっともっと CGの技術が発達すれば、より一層リアリティのある映像が作られるのか、あるいは脚本、編集のせいなのか、これからのSF映画には、CGに頼らない映画作 りを期待したいです。

さて、この作品は現在日本では『ジェダイの帰還』となっていますが、当初『ジェダイの復讐』というタイトルで公開されました。

最初ルーカスは、タイトルを『REVENGE of the JEDI』としたのですが、ぎりぎりになって、ジェダイは復讐しない!と思い直し、『RETURN of the JEDI』としたのですが、日本ではすでに『ジェダイの復讐』というタイトルでパンフレットとかポスターとか、いろいろ作っちゃったので、そのまま『ジェ ダイの復讐』として公開したのでした。

ほんとに数少ないようですが、『REVENGE of the JEDI』のロゴの入ったポスターは出回っていて、私は以前「スターウォーズ展」が開催されたときに現物を見たことがあります。



ポスターの話つながりですが、上の写真は、生頼範義の手になる、エピソード6日本公開当時販売されていたポスター(のイメージ、ポスターでは下のほうに「RETURN of the JEDE」とあります)

実はこれは、2008年にスターウォーズ30周年記念イベントで販売された切手セットのフレーム。このイメージが使われたことに驚き!

私は小学校4年生の頃この映画を見て、それから何度も何度も映画館に通ったのですが、ある時友達とポスターでも買おうか、と言って、映画館の売店の おじいさんとおばあさん(ものすごくお年寄りの方というのを鮮明に覚えています)にポスターください、と言ったら、もうとっくに売り切れだよ、と言われ、 二人ですごく落ち込んで、ずっと体育座りしてしょぼんとしていました。
「帰ろうか」「もう一回見ようか」「そしたら一番前で見ようか〜!」などと話していたところ、おじいさんとおばあさんが、おそらく可哀想に思ったのでしょ うか、これちょっと端が切れちゃってるけど、よかったら持っていきなさい、と言ってくれて、二人でポスターをゲットしたのでした。

場所は渋谷の映画館、現在は渋東シネタワーのあるところです。

昔は座席指定、時間指定などなかったから、朝から晩までずっと映画館にいることが出来たので、一番前で見たり、一番後ろで見たり、いろいろと楽しむことが出来ました。小学生だったので、それはそれは楽しかった。今ではなかなか考えられないですけど。

とにかくそんなことがあり、このポスターには特に思い入れがあります。その貰ったポスターはもうとっくの昔にどこかへ行ってしまいましたが、今もしどこかで売っているとすれば、けっこう高いのでは、と思います。




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