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東京都世田谷区下北沢の古本屋「クラリスブックス」

「熊谷聖司× airi. チカクノトビラ」(YUKI-SIS) レビュー

2014年8月
文・高松徳雄

 

こんにちは、店主の高松です。
日本橋のギャラリー YUKI-SISにて開催中の写真展、チカクノトビラに行ってきました。

ギャラリー YUKI-SISは地下鉄三越前駅から徒歩2分のところにあります。
また、JRの新日本橋駅からも徒歩2分ほどの場所です。






とても雰囲気のあるビルの2階にある、かわいいギャラリー。
ギャラリー自体はクラリスブックスの店内くらいの広さでしょうか、しかし真っ白な空間が居心地よく、とても広がるのあるギャラリーのように思いました。
私は結局1時間以上も居りました。
(猫の話でかなり盛り上がりました)






この写真展は二人展なのですが、そのうちのお一人、airi.さんとは不思議な縁で知り合いになり、当店で開催しました読書会や哲学カフェにもお越しいた だきました。また、彼女の写真集、『SABAKU』『Histoire of R』の2冊は当店クラリスブックスでも販売しています。


『SABAKU』1部 1,600円
『Histoire of R』1部 1,800円






今回の展示、「チカクノトビラ」では、“知覚とはどんなことなのか”
という、少し哲学的な問いを投げかけています。

目に映るさまざまな世界をカメラという装置を使って切り取る、世界は決して静止していないのだから、その切り取られたもの=写真は、最初に目に映っ たものとは異なるものですが、シャッターを切る、という行動を起こす最も重要な要因と出会ったこと、つまり最初に知覚したことの結果が写真だとすると、写 真は私たちの心を映しているようにも思えるし、心に映った影のようなものを表現しているようにも思えます。

写真は完全に世界を表現しているともいえるし、全く表現していないともいえる。

展示されている作品の間にお二人の言葉が書かれた紙が貼られています。それらを読んでいくと、写真について、我々の感覚について、知覚するということについて、いろいろと考えさせられます。
チカクノトビラというタイトルはとても意味深で、チカクが「知覚」でもあり、また「近く」でもあると思います。


▲airi.さん。作品たちの前で。



熊谷聖司 × airi. ―チカクノトビラ―

2014.7.26 (sat) ―8.9 (sat) 12:00-19:00 日、月休廊

YUKI-SIS
〒103-0023
東京都中央区日本橋本町3-2-12 日本橋小楼202
http://yuki-sis.com/




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